投資初心者は、一体何から始めたら良いのか?
将来に向けた資産形成の一環として、今や欠かせない手段と言える投資。しかし、初心者にとってはハードルが高く、中々手を出しづらいものかもしれません。そこで、ここでは投資初心者が知っておくべきことや、まず始めるべきことについて3つのステップに分けて解説していきます。
<この記事でわかること>
・投資初心者が投資を始める手順
・口座開設のポイントや注意点
・銘柄選びのポイントやNG行動
目次
- 1 【ステップ1】投資初心者が知っておくべき株の基礎を理解しよう
- ・株式って何?
- ・株を買うメリットって何?
- ・株式ってどうやって買うの?
- 2 【ステップ2】証券会社を選び、口座を開設しよう
- ・証券会社を選ぼう
- ・口座を開設してみよう
- ・口座開設前に知っておくべき「リスク」とは?
- 3 【ステップ3】銘柄の選び方を知ろう
- 失敗しない銘柄の選び方とは?
- 実際に購入する際のポイント
- こんな銘柄には手を出してはいけない!
- 4 まとめ
【ステップ1】投資初心者が知っておくべき株の基礎を理解しよう
株式って何?
そもそも株式とは何か?と問われたら、意外と答えにつまる方も少なくないのではないでしょうか。簡単に言うと株式とは、「会社の所有権の一部」と表現できます。
つまり、オーナーとしての権利を持つことができるということです。そして会社側にとって株式は、事業資金を集めるために発行する証券となります。ちなみに企業が事業資金を調達する方法は「銀行から借りる」「社債を発行し、購入者から借りる」、そして株式を発行して投資家から出資してもらうなどです。
まずは投資の基礎知識から勉強してみたいと思った方には、レベル別におすすめの勉強法を紹介している記事がありますので、こちらも参考にしてみましょう。
投資の勉強は何から始めるべきか最短で解決できる!レベル別学習方法5選
株を買うメリットって何?
前記の内容で、株式がどういうものなのかは何となくお分かりいただけたかと思います。では、株式投資を行うメリットとは何でしょうか? 代表的なものを以下に挙げてみました。
●キャピタルゲイン
●インカムゲイン
●株主優待
まず、キャピタルゲインとは株式を購入した価格よりも高値で売れた際に得られる譲渡益のことをいいます。そしてインカムゲインとは配当金のことで、企業が得た利益の一部を株主に還元してくれるもの。そして株主優待は持株数に応じて、企業の製品やサービスなどの優待を受けることができる特典のことです。つまり株式を所有している限り、様々な権利が付与されることになります。
株式ってどうやって買うの?
当然のことながら株式は、お店で購入して持ち帰ることができる様な商品ではありません。購入することができるのは証券会社(実店舗もしくはWeb上)のみです。昨今ではWeb上での取引がメインとなっているので、ご自身のPCやスマホから口座にアクセスし、取引するケースが主です。
株式を購入する流れについては証券会社によって若干異なりますが、基本的には・・・
購入したい銘柄を選ぶ → 購入する株数を決める → 注文方法を選ぶ
という手順になります。
ビギナーでもかんたんに購入できるよう、昨今では購入までナビゲートしてくれる証券会社も少なくありません。
【ステップ2】証券会社を選び、口座を開設しよう
証券会社を選ぼう
投資ビギナーがまず悩むのは、証券会社を選ぶ際かもしれません。なぜなら、各社で特徴や受けられる特典が異なるからです。昨今ではネット証券で口座を開くのが主流になっているのですが、まずは大枠としてネット証券をチョイスするメリットをいくつか挙げると・・・
●売買手数料が安い
●場所や時間を選ばず取引できる
●リアルタイムの情報を得ることが容易である
などでしょう。
さらに昨今では、楽天ポイントやTポイントを受けられる特典が付いていたり、口座開設で運用資金が当たるキャンペーンをやっている証券会社も少なくありません。いくつか抜粋して下記にまとめましたので、ご覧下さい。
●楽天証券
・投資に楽天ポイントを使用できる
・楽天銀行と連携すると、楽天銀行の普通預金金利が年0.1%になる
・手数料コースを超割コースにすると、取引手数料の1%がポイントバックされる
●SBI証券
・100万円までの現物株取引は手数料無料
・Tポイントを使って投資信託を購入できる
・東証が閉まっている時間でも取引手数料無料
●LINE証券
・数百円から株式投資できる
・LINEポイントを使って株式投資ができる
・委託手数料が55円からと格安
上記以外に独自の特典を設けている証券会社は多数あります。
総合的に見て、ご自身にとって一番メリットのある証券会社を探し、選んでみましょう。
ネット証券の評判や口コミを検証!初心者が使いやすいのはどこ?
口座を開設してみよう
前項でも紹介しましたが、投資を始めるには、まず証券口座を開設する必要があります。
時間がかかるから面倒と思う方もいるかもしれませんが、実はさほど大変な作業ではないんです。昨今では短時間かつ簡単な手順で口座を開設することをウリにしている証券会社が多く、初心者でも少ない手数で簡単に開設できてしまいます。
注意すべき点は、用意すべき物についてです。
口座開設する際に必要となるのは・・・
●マイナンバー確認書類
●本人確認書類(運転免許証、各種健康保険証、各種年金手帳、パスポート等)
●印鑑
●金融機関口座
以上になります。
そして書類を送ったら先方の審査を経て完了となり、数日から1週間程度で開設できます。
口座開設前に知っておくべき「リスク」とは?
簡単迅速に開設できることから、昨今では主流になりつつあるネット証券ですが、実は気をつけなければならない点がいくつかあるのでご紹介しておきましょう。
●セキュリティのリスクについて
ネットで管理する以上、この問題は避けて通ることはできません。web上で情報を管理する際、必ずと言っていい程設定されているのがIDとパスワードです。ネット証券でも同様に、それらをキーとしてログインします。もちろん、外部から不正にログインされてしまうと、思わぬ損失が発生してしまうことは否めないので、セキュリティ対策は必ず講じておく必要があると言えるでしょう。また、パスワードを使い回さない、わかりやすいパスワードにしないなども大事です。
●システムのリスクについて
投資はタイミングが重要であることは言うまでもありません。買うタイミングや売るタイミングを間違えてしまうことで、思いがけず損をしてしまったり、好機を逃してしまうことも少なくありません。そこで、通信回線が不安定だったり、使用するデバイスの故障やトラブルによって取引できなくなってしまったら大変です。日々のメンテナンスはもちろん、取引する際には通信状態をあらかじめ確認しておくことは必須と言えるでしょう。
●ヒューマンエラーのリスクについて
こちらは完全に自己責任なのですが、注文時の打ち間違いなどで損失が発生してしまうケースも少なくありません。取引の際は間違えがない様、ゆっくりと丁寧に対応することはもちろんですが、普段からできるだけ気をつけておくように心がけましょう。
【ステップ3】銘柄の選び方を知ろう
失敗しない銘柄の選び方とは?
無事に口座を開設できたら、次は実際に購入することになりますが、銘柄選びで重要になるポイントを以下に挙げましたので、ご確認下さい。
●購入する企業の事業内容を知る
●動向についてニュース等で調べておく
●配当や株主優待について知っておく
●予算内で購入できるかどうか調べておく
以上4点は、購入前にあらかじめしっかりと調べておく必要があるでしょう。
また、選ぶ際のコツとして、ご自身が好きな企業、もしくは趣味の範疇で知っている業種・業界の株式を狙うのもおすすめです。単に知らない企業の株式を第三者からのすすめで購入するより値動きを予想しやすいと思いますよ。
実際に購入する際のポイント
購入時に気をつけるべきポイントは多々ありますが、前記した様に売買する際に手数料がかかることをお忘れなく。取引を初めて間もない頃はさほどないと思いますが、取引ごとに手数料がかかるので、回数が多ければその都度手数料もかかってしまいます。あらかじめ手数料が低い証券会社を選ぶなど、事前にリスクを回避しておくべきでしょう。
また、購入できる金額は任意です。つまり青天井なので、あらかじめ予算の上限を設定しておくか、最初は少額に留めておくなど、本格的に始める前にまずは慣らし運転からスタートしてみるのがおすすめです。
こんな銘柄には手を出してはいけない!
ビギナーにとって銘柄を選ぶことは最も難しいことだと思います。「どこを見て購入すれば良いのか?」「はたまた購入基準をどこに据えるべきなのか?」それらがわかっていないと、中々優良株を手にするのは難しいでしょう。では、その中でも絶対に手を出してはいけない銘柄とはどんなものなのか?まずは手を出してはいけない銘柄の特徴について知っておきましょう。
●業績の見通しが悪い企業
言わずもがな、株式の価値は「どれだけ利益を出したか」です。そしてその利益を株主たちにどれだけ還元できるかも重要になってきます。そこでまず見ておくべきは、年に4回行われる決算発表をしっかり見ておくことです。
中でも注視すべきは「終わった期間の数値が予想より良いか悪いか?」「増益できる状態なのかどうか?」さらには「市場予想よりも高い増益率が見込めるか否か」まずはその3点を確認しておくべきでしょう。業績が悪ければもちろん株価は下落します。しかし、見通しが立っていれば、上がることも考えられます。最終的には自己の判断次第ではありますが、決算結果をしっかり見ておくことで、先の予想も立てやすくなると思います。何となく上がりそうだ。上がると思う。上がって欲しいという曖昧な基準で選ぶのはとても危険です。
●急騰した株
もう一点気をつけるべき点を挙げておくと、急騰した後の銘柄も手を出すのは危険です。なぜなら株価は上下を繰り返すもの。未来永劫上がりっぱなしという銘柄はほぼないと言っても過言ではありません。アップダウンを繰り返し、最終的には大きく伸びていくものなので、急騰したからといって無闇に手を出すのは危険です。タイミングを見極めるにはそれなりの知識と経験を要します。まずは安定的な値動きを見せる株から手を出してみることをおすすめします。
まとめ
投資は一朝一夕に学べるものではありませんし、簡単に結果を出すことができるものでもありません。始める前に十分な知識を蓄えるなど、入念な事前準備が必要です。
しかし、独学で学ぶにはちょっと大変・・・とお悩みなら、投資スクールに通ってみるのもおすすめです。学べる内容や料金などを比較しながら、あなたの生活スタイルや知識レベルに合ったスクールを探してみてはいかがでしょうか?