FP2級3級の資格取得におすすめの講座&学習方法を厳選紹介
老後資金を蓄えるため、はたまた流行となりつつある早期リタイア(FIRE)を実現させるべく、昨今では年齢に関係なく資産運用への関心が集まっています。
そして、その流れに伴って注目されている資格がファイナンシャルプランナーの資格取得です。
FPの資格を取得することで、一体何の役にたつのか?というと、アドバイスをする立場として、他者に対してはもちろんですが、何より自身の生活に役立つ点、そして転職や就職、さらには昇進などに役立つケースもあります。
今回は、おすすめの講座や受講費用などについて、総合的にまとめていきます。密かにFPになりたいと考えている方は必見です。
目次
- 1 FPの資格取得するために最低限知っておくこと
- ・そもそもFPってどんな資格?
- ・FP技能検定、AFP、CFP・・・資格の違いは?
- ・FP試験の時期や合格率は?
- 2 FP資格取得におすすめのスクール&講座を厳選紹介
- ・数ある人気資格スクールからおすすめFP講座5つと各料金を紹介
- ・FP講座を選ぶ際に欠かせない5大要素とは?
- ・資格スクール以外でもFP講座はある
- 3 まとめ
FPの資格取得するために最低限知っておくこと
。
老後資金問題が社会的に広く認知されるようになってから、ファイナンシャルプランナー(FP)の需要が高まっています。
FPとは「家計に関わるお金のプロ」であり、生活設計のアドバイザーとして広く活躍できる専門家です。
そして、FPの資格を得るためには当然蓄えるべき知識も多く、特に2級は合格率が60%以下と難易度は高めのため、一朝一夕には取得できません。
この章では、そもそもFPとは何か?について細かく解説していきます。
おすすめのFP講座をすぐに知りたい方は、2章をご覧ください。
そもそもFPってどんな資格?
FPの資格を取得することで、一体どんなことに役立つのかというと、まず家計を見直すことができるようになるため、日々のお金に関する不安を自分の力で解消できるようになる点です。
家を買う際、子供の教育資金や老後資金を貯蓄する際も、自身で考えてプランニングできるでしょう。
もちろん、有資格なので、他者に対してもそのスキルを活かすこともできます。さらに、アドバイザーや専門書に頼ることなく、独立や起業、そしてキャリアアップにも役立ちます。
FP技能検定、AFP、CFP・・・資格の違いは?
割とややこしい話なのですが、FPの資格試験を行っている団体は「日本FP協会」と「金融財政事情研究会」の2つが存在します。
もちろん、両方の団体で試験を受ける必要はなく、どちらか一方の試験を受けて合格すれば、FP技能士としての資格を獲得することができます。
では、なぜ団体が分かれているのか? そして差異は何なのか? について簡潔にまとめていきます。
<日本FP協会と金融財政事情研究会の違い>
●実技試験の問題が異なる
FP試験は「学科試験」と「実技試験」をセットで受ける必要があり、学科試験はどちらの団体も共通になっているのですが、実技試験の内容は両者で異なる傾向にあるようです。
具体的に言うと、日本FP協会の方は「資産設計提案業務」1つであることに対し、金融財政事情研究会は「個人資産相談業務」「生保顧客資産相談業務」「損保顧客資産相談業務」「中小企業主相談業務」の中から1つ選択して受験するのだそう。
●実技試験の出題形式と合格基準が違う
・日本FP協会・・・計40問で100点満点中60点で合格
・金融財政事情研究会・・・全5題の事例形式で50点満点中30点で合格
●取得できる資格の種類が違う
FPの資格試験には、FP3級2級1級の他に、民間資格である「AFP」と国際資格の「CFP」があります。
AFPやCFPは、資格に有効期限がある点に他ならず、更新する必要があることです。
そして、その二つの資格は日本FP協会でしか取得することができません。
AFPを取得するためには、まず認定研修を受ける必要があり、その研修を終了させ、さらにFP2級の試験をパスすることでAFPの資格を取得することができます。
更新性のある資格である以上、AFPは更新する度に必ず新しい知識・情報を蓄え、アップデートする必要があるため、やや取得難度の高い資格であることは明白です。
そしてCFPは世界基準規格として海外でも通用するレベルが求められる為、AFP以上に難度が高くなります。
大まかではありますが、両者の大きな差は上記の通りです。
逆に、試験日や学科試験の内容、さらには取得できる資格の価値についても同じであることを覚えておきましょう。
FP試験の時期や合格率は?
まずは試験の開催日程についてご紹介していきましょう。
毎年若干ズレるため、参考として2023年の2級・3級の試験日程を表にしてまとめましたので、以下をご確認下さい。
2級・3級(共通) | |
試験日程 | 第1回:2023年5月28日(日) 第2回:2023年9月10日(日) 第3回:2024年1月28日(日 |
受験申請期間 | 第1回:3/17(金)~4/7(金) 第2回:7/5(水)~7/25(火) 第3回:11/14(火)~12/5(火) |
合格発表 | 第1回 3/17(金)~4/7(金) 第2回 7/5(水)~7/25(火) 第3回 11/14(火)~12/5(火) |
そして気になるのは合格率です。
団体別に3級〜1級までの平均合格率をまとめると以下のようになります。
日本FP協会
●3級FP技能士・・・【学科】60〜70%【実技】80〜90%
●2級FP技能士・・・【学科】40〜50%【実技】50〜60%
●1級FP技能士・・・【学科】実施なし【実技】70〜90%
金融財政事情研究会
●3級FP技能士・・・【学科】50〜70%【実技】40〜60%
●2級FP技能士・・・【学科】20〜30%【実技】20〜40%
●1級FP技能士・・・【学科】10〜20%【実技】70〜90%
3級に関しては、どちらの団体ともかなり合格率が高く、当然のことながら1級になると合格率はグンと下がります。
学科の試験はどちらも同じ内容なので、有利・不利の差はありませんが、前記したように実技の試験内容は双方で異なっています。
なお、平均値ではなく開催ごとの合格率を知りたい方は、以下のリンクからご確認下さい。
・日本FP協会「試験結果データ」
・金融財政事情研究会「試験結果まとめ」
FP資格取得におすすめのスクール&講座を厳選紹介
言わずもがなですが、FP資格を取得するためには、かなり多くの専門知識を蓄える必要があります。
もちろん、参考書を使って独学で学ぶことも可能ですが、専門スクールに通って講義を受けるケースが多いようです。
しかしながら、人気資格である分、選択肢もまた豊富にあるため、一体どこを選べば良いのか迷ってしまう方が多いと思います。
ここでは、FPのおすすめ対策講座や選ぶ際のポイントを紹介していきます。
数ある人気資格スクールからおすすめFP講座5つと各料金を紹介
あくまで代表的な講座のもののみピックアップしましたが、以下は有名スクールの講座料金を抜粋してまとめたものになります。
スクール名 | FP3級講座の料金(税込) | FP2級講座の料金(税込) |
---|---|---|
TAC | 12,800円~25,500円 | 108,000円~133,000円 |
LEC | 15,400円~20,350円 | 95,700円~111,100円 |
アガルート | 65,780円 | |
大原 | 17,300円~20,300円 | 102,300円~114,500円 |
フォーサイト | 59,800円~64,800円 |
前記した通り、級が上がる程料金も高くなる傾向にあるようです。
また、当然のことですが、講義の時間や講義内容が濃いほど料金は高くなります。
ちなみに、上記グラフでは2・3級のみ抜粋していますが、1級になるとどのスクールも軒並み料金は上がり、通信でも10万円以上になるところが多いようです。
また、どうしても受講料を捻出するのが難しい場合は、教育訓練給付制度を使うことをおすすめします。
FP講座の場合は「一般教育訓練」というカテゴリに該当するため、受講費用の10%(上限20万円)が戻ってきます。
ただし、使用できるのは雇用保険に加入している方のみです。
会社員として働いている方は、利用を検討してみるべきだと思います。
FP講座を選ぶ際に欠かせない5大要素とは?
数あるスクールや通信講座の中から、最適なものを選ぶために欠かせない要素は以下の通りです。
①合格実績
スクールや講座を選ぶ際、まず注目すべき点は合格実績です。
どれだけ名の知れたスクールでも、合格者数が少なければさほど信用できないということ。
級ごとに、受講生の何人が合格しているのかをきちんと確認し、合格者の割合が高いところから候補に挙げていくべきでしょう。
しかしながら、合格者数は全てのスクールが公開している訳ではありません。
有名なところだと先ほど紹介したアガルートアカデミーやユーキャン、さらにはフォーサイトなども公開しているので、スクール選びの参考にするとよいでしょう。
②料金
そして、選択基準として欠かせないのが料金です。
どのスクールでも共通している傾向として、受講する級が低い程、料金も安く設定されています。
ただし、料金の高低で講座の質を決めるのはナンセンスです。
2級・1級でも安価で提供しているところもあり、かつ合格率が高いケースも多々あることを覚えておきましょう。
つまり、料金だけで決めるのではなく、総合的に見てどうか?がポイントだと思います。代表的なスクールの講座料金はどうなっているのか?については、先ほどの表をご覧ください。
貴重な時間を使って学ぶ訳ですから、生活スタイルに合った学習ができるスクール・講座を選ぶべきです。
実際に通学する必要があるスクールもあれば、余暇を使って自宅でじっくり学習できる通信教育もあるなど、選択肢は非常に豊富だと思います。
そして、どちらも特徴が異なるため、双方にメリット・デメリットがあり、通学の場合は同志がいる中で共に学ぶことになるため、モチベーションが高まりやすいという面はありますが、料金はやや高めに設定しているところが多いです。
一方、通信教育の方は、前記したように好きなタイミングで学ぶことができ、かつ授業料も通学より安いというメリットがあります。
しかし、わからないところを講師に質問することができない点や、自宅学習になるとテレビやスマホなどの誘惑が多くあるため、集中力が持続し難いというデメリットも孕んでいるあたりを加味してどちらかを選ぶべきです。
④講義内容
講義の内容に関しては、実際に受講してみないとわかりません。
プレスクールがあるところなら実際に体験してみるべきですが、さほど提供しているところは多くありません。
まずはホームページで講義の内容をチェックし、口コミで受講生の満足度を見るなどで把握すべきでしょう。
さらに最近では、Youtubeなどの動画サイトで講義の模様や無料講座を配信しているところもあるので、チェックしてみるべきです。
とは言え、級ごとに試験の出題範囲はおおよそ決まっているため、何を教わることができるか?よりも、講義のスタイルに着目するべきだと思います。
一方、通信教育の場合は教え方も何もないので、見本テキストをダウンロードし、学びやすさを確認してみるのがよいでしょう。
⑤知名度
あまり重視しない方も多いと思いますが、やはり知名度は大きな選択基準になると思います。
なぜなら、有名であるということは、それなりに信用されている証明であり、合格率が伴っていると判断して相違ないからに他なりません。
ただし、テレビCMなどで広告を多数流しているところはそれなりに経費がかかっており、その分授業料が割高だったりするケースが多い点は否めません。
とは言え、消費者側に与える安心感が大きい点は否定できません。
資格スクール以外でもFP講座はある
そして最後にご紹介するのは、資格スクール以外で学ぶ方法です。
大概、資格専門スクールや通信講座からチョイスしますが、実は最近では、投資スクールでもFP対策講座を用意しているところがあり、代表的なのがグローバルファイナンシャルスクールの「FP試験対策講座(2級・3級)」です。
同校の講師の中には現役のFPや、FPの資格を持っている方が多数在籍しているため、信用度は高いと思います。
さらに、投資はもちろん、不動産や税金に関する専門的な知識を持っている講師も多いため、専門スクールと遜色ない講義を受けることができます。
とは言え同校の場合、セット料金となっているため(カテゴリに関係なく480,000円(税別)で受け放題)、あくまで投資に関する知識を得るのと同時にFP試験の勉強も合わせてやってみたいという方にはうってつけだと思います。
さらに、昨今はスクール以外の企業でも、サービスの一環としてFP講座を提供している場合があります。
例えば「COOPさっぽろ」では、500円という破格の料金でFP講座を開催しており、かなりお得に学ぶことができます。
この他にも地域のコミュニティなどでFP試験対策講座を開催しているケースもあるようなので、スクール探しの際に他の手段も検討してみてはいかがでしょうか?
まとめ
複雑かつ難解なFP試験を突破するためには、それ相応の学習が必要になります。
今回ご紹介した手段はさほど多くありませんが、より多くのスクールの料金や講義スタイルをチェックし、しっかりと吟味した上でどこで学ぶのが良いのかを検討してみて下さい。
資産運用や投資の勉強にも興味がある方は、ぜひ以下の記事も参考に勉強を進めてみてください。